梅雨

梅雨の定義と原因

毎年のように、日本の家庭では5月半ば頃になると、「そろそろ梅雨に入るね」という会話が飛び交いますね。
実際、それは正解なのですが、何をもって「梅雨に入った」と言えるのか、ということはあまり知られていません。
基本的には、ニュースで「気象庁は○○県の梅雨入りを発表しました」などという報道があって、梅雨に入ったことを知る人がほとんどでしょう。
では、その気象庁はどんな定義で梅雨入りを定義しているのでしょうか?

 

まず、梅雨というもののメカニズムを見ていきましょう。
梅雨の時期は、よく「梅雨前線」という言葉が使われていますね。
この梅雨前線が、一ヶ所、つまり日本に留まっていることが、梅雨の主な原因です。
ではなぜその前線が留まっているのかというと、その秘密はこの時期の気団配置にあります。

 

5月下旬くらいになると、日本の北側に冷たく湿った海洋性の「オホーツク海高気圧」、東に高音、多湿の海洋性気団「太平洋高気圧」、西に乾燥した大陸性の「長江気団」、南に海洋性の非常に湿った「熱帯モンスーン気団」がそれぞれ発生します。
西側から乾燥した空気が、東側から湿った空気が流れ、その結果空気は上昇し、雨雲を生み出しやすくなります。
また、北と南の高気圧の勢力が釣りあっており、移動しないことが留まる原因となっています。
結果として、これらの配置が梅雨前線を生み出し、日本上で停滞させているのです。

 

これが毎年続く要因は、「偏西風」にあります。
偏西風が毎年、日本付近の同じ場所を流れることで、その偏西風に誘導される形で梅雨前線が生まれるのです。