カンピロバクター食中毒
「カンピロバクター食中毒」の症状としては、下痢や発熱や嘔吐などがあります。
下痢は水様性でときに粘血便になることがあります。
発熱は38℃〜39℃くらいです。
潜伏期間は2日から7日と他の食中毒に比べて期間が長くなっているのが特徴です。
治療すれば2日から5日程度で回復することができます。
しかしときには重症化して虫垂炎や腹膜炎などの症状があらわれることがあります。
カンピロバクター食中毒の原因食品としては、食肉や井戸水や沢水などとなっています。
原因菌はカンピロバクター・ジェジュニともうひとつカンピロバクター・コリがあります。
実際に検出される多くがカンピロバクター・ジェジュニとなっています。
この菌は動物の腸管の中や自然環境などに分布しています。
牛や豚や鶏などの家畜にプラス犬や猫などのペットの腸管の中に存在しています。
これらの動物の排泄物などから人に感染します。
加熱や乾燥への抵抗が弱くなっています。
この菌は10℃以下の低温状態にしても長時間生存できるため冷蔵庫に保管すればいいというわけではありません。
少量の菌でも食中毒を発症してしまいます。
カンピロバクター食中毒の予防方法としては、生肉は早めに調理すること、十分に加熱することが大切です。
調理済み食品と生肉は別々に保管した方がいいです。
使用する調理器具に関しては十分に乾燥させる必要があります。
井戸水や貯水槽の水を使う場合、滅菌を十分に行うなどの衛生管理に気をつけなければなりません。
生水は飲まないようにしてください。