黄色ブドウ球菌食中毒

黄色ブドウ球菌食中毒

「黄色ブドウ球菌食中毒」の症状としては、激しい嘔吐、腹痛や下痢などがあります。
黄色ブドウ球菌食中毒の場合、発熱症状はありません。
一番の特徴は激しい嘔吐です。
潜伏期間は1時間から6時間で通常は3時間程度となっています。
原因食品としては、おにぎりや弁当、シュークリームなどの生菓子となっています。

 

 

原因菌は黄色ブドウ球菌です。
ヒトの手にあるあかぎれや化膿部位に分布しています。
また鼻の穴やのど、手や指、髪の毛などにもいます。
人以外の哺乳動物や鳥類の中にも広く分布しています。
黄色ブドウ球菌は食品の中で増殖します。
増殖の際にエンテロトキシンという食中毒の原因である毒素を作りだします。

 

 

菌自体は熱に弱いので容易に死滅しますが、エンテロトキシンが熱に非常に強くなっていて120℃で20分加熱したとしても破壊できません。
再加熱したとしても毒素を破壊することはできません。
食品は衛生的に扱って、調理してから長時間経過してしまったものは食べないようにしてください。
菌は5℃以下の環境にあれば増殖することはほとんどありません。

 

 

黄色ブドウ球菌食中毒の予防方法としては、手や指に傷がある場合調理をしないことです。
感染経路として最も大きなものが調理者の手指からのものなのです。
調理するときや盛り付けをするときには清潔な衣服で帽子やマスクなどをするのが望ましいです。
食品は冷蔵庫など5℃以下になるような低温の環境で保存するようにすることです。